15期連続で増収と好調な無印良品。
若者からシニア層まで幅広い支持があり、国内では信頼できるブランドとして確立した印象があります。
さらに海外事業でも結果を出しています。
全社営業利益の4割を中国を中心とした東アジアで稼ぎ出す。
2018年に開業した中国深圳の「MUJI HOTEL」内の店舗も駅からだいぶ遠い立地にもかかわらず来客が絶えないようです。
また記念写真のスポットにもなっています。
その無印良品が世界旗艦店として2019年に「無印良品 銀座」をオープンします。
この店舗の狙いはどこにあるのでしょうか?「MUJI HOTEL」の詳細とともに解説していきます。
目次
無印良品銀座とは?
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無印良品を展開する株式会社良品計画が手掛ける宿泊施設「MUJI HOTEL GINZA」と飲食店「MUJI Diner」が併設されたMUJIの世界フラグシップショップが「無印良品 銀座」です。
「無印良品 銀座」は地下1階から地上6階までの7つのフロアで構成されます。
6階から10階の5つのフロアは「MUJI HOTEL GINZA」の個室となっています。
6階にはホテルのフロントが設置されるが、その他にアートギャラリー「Gallery」やドリンクを楽しみながら仲間と歓談できる場である「Salon」、さらに美術関連の様々な書籍が並ぶ「Library」など人が出会い親睦を深めるための場を提供します。
「無印良品 銀座」のコンセプトは「食」です。
長い間、人の衣食住に寄り添ってきた無印良品が「食」だけ特別にクローズアップする理由はどこにあるのでしょうか?
人間の営みの中で核となるもので無視できない「食」ですが、現代社会においては生産現場との距離は遠くなり、加工される前の食材の形をイメージできない子供も珍しくありません。
残念ながら味と見た目のインパクトのみが消費される工業製品のひとつになってしまった印象さえあります。
これまで幅広く食料品の開発を続けてきた無印良品は現在の食と人との繋がりに危機感を覚え、この「無印良品 銀座」では今まで以上に「食」に力を入れた商品およびサービスを始めようとしています。
そうすることでお客様に生産者や産地を感じてもらい、失われた「食」との繋がりを取り戻そうと考えています。
そのための具体的なサービスは以下の通りです。
無印良品銀座のサービス
- 東京近郊の圃場でとれた産地直送の新鮮野菜や果物の提供
- それらを使った極上にフレッシュなフルーツジュースやデザートの販売コーナーを1階フロアに設置
- 新鮮なうちに口にできるよう飲食可能なカウンターを併設予定
- お茶の量り売りが催される予定
グリーンティーやルイボスティーを始めとした様々な茶葉が用意され、一緒にスバイスやフルーツを組み合わせることでオリジナルティーを楽しむことができます。
「素の食」というテーマのもとデザインされたレストラン「MUJI Diner」は地下1階で営業します。
旬の魚介類をはじめとした豊富な一品料理が提供されますので家族連れからシングルの方まで、くつろげる空間となっています。
無印良品銀座基本情報
名前 | 無印良品 銀座 |
住所 | 東京都中央区銀座3丁目103番3、4、6、14、15、21、40(地番) |
オープン日 | 2019年4月4日(予定) |
フロア紹介 | 地下1階 ~ 地上6階(7層) |
レストラン | MUJI Diner 118席(地下1階) |
URL | https://shop.muji.com/jp/ginza/ |
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MUJI HOTELとは?
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株式会社良品計画が「アンチゴージャス、アンチチープ」をコンセプトに提供する宿泊施設が「MUJI HOTEL」です。
落ち着けないほどに豪華なインテリアが並ぶ高級ホテルでもなく、利用するのをためらうほどチープな作りでもない、納得いく価格で利用でき旅で疲れた体を休めることができる宿泊施設になっています。
タオルの肌触りや設備の使い勝手をとおして充実した旅を支えてくれる、そんなホテルです。
部屋の内装は無印の店内を思い出させるような生成りを基調にした落ち着いた配色になっています。
インテリアも質素ながらセンスを感じさせるものが並びます。
驚くべきことに中国で営業している「MUJI HOTEL SHENZHEN」でもトイレットペーパーを流すことができます。
もちろんウォシュレットも設置されています。
細かいところでは、シャンプー・ボディーソープ・ドライヤー・歯ブラシ・ハンドソープなどあらゆる小物が全て無印製品で統一されている点でしょうか、無印が運営するホテルに宿泊しているのだなと実感できます。
「MUJI HOTEL SHENZHEN」のテナントに入っているのはスタバやマクドナルドなどの世界的飲食チェーンに加えて現地のアパレルなどです。
2018年10月の時点で営業しているのは「MUJI HOTEL BEIJING」と「MUJI HOTEL SHENZHEN」です。
2019年の春には「MUJI HOTEL GINZA」が開業予定となっています。
最初に開業したのは深圳ですが、実はこの3つは同時進行で計画が進められていました。
30年足らずの間に人口が3万人から1400万人に増加した深圳だけあって開発スピードが速かったのかもしれません。
部屋の予約は公式サイトでのみ受け付けていますので、安いチケットを求めてインターネットをさまよう必要はありません。
さらにシーズンに関係なく、いつでも同じ価格という分かりやすい料金設定になっています。
中国国内において「MUJI HOTEL」はどう受けとめられているのでしょうか?
中国でも人気の無印良品、シンプルなデザインながらセンスを感じさせ品質も良いのがうけています。
台湾では無印の店舗でセールが行われると行列ができるそうです。
「MUJI HOTEL」も好意的にうけとめられ、現地では観光名所のひとつになっています。
オープン時にはホテルの内装や設備を撮影した大量の画像がSNSに投稿されました。
店舗には宿泊目的で来店する方より無地良品で買物をするために来る方が多いようです。
また、中国の建物とは思えないほどオシャレなエントランスで写真を撮っていく方も多いそうです。
MUJI HOTEL基本情報
名前 | MUJIHOTEL銀座 |
住所 | 東京都中央区銀座3丁目103番3、4、6、14、15、21、40(地番) |
開業日 | 2019年4月4日(予定) |
予約開始 | 2019年3月中旬 |
客室数 | 全79室、13.62m2~51.62m2 |
フロア | 6~10階 |
レストラン | 44席(6階) |
URL | https://hotel.muji.com/ja/ |
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MUJI POP-UPストアとは?
「MUJI POP-UPストア」とは突如として開設される、MUJIの商品を取り扱うショップのことです。
多くは1ヶ月から3ヶ月程度の短い期間に限定して営業します。
店舗として利用されるのは催事場、商業施設の空きスペース、空きテナント。
取り扱う商品はMUJIを代表するような収納ボックスなどの人気商品がメインになります。
その狙いは様々ありますがプロモーションの側面が強いです。
MUJIの商品を実際に手にとってもらい良さを実感してもらい、店舗が撤退した後はECショップ経由で商品を買ってもらう戦略です。
話題性の高さからメディアに取り上げられやすいのも理由のひとつでしょう。
話題に乏しい地域であれば、その傾向はさらに強くなります。
最近はSNSの影響力を期待するところもあります。突如としてあらわれるPOP-UPストアを撮影した画像はSNSで共有されやすいのです。
また、地域におけるMUJI製品の需要を見極めるためにPOP-UPストアを出店することもあります。
2018年12月の「無印良品 有楽町」の閉店を受けて、同月に出店を予定している「MUJI POP-UP STORE マロニエゲート銀座(仮称)」は商品販売に加えて来年開業予定の「無印良品 銀座」で提供を始める新サービスの認知度アップが狙いです。
「MUJI POP-UPストア」の出店先は国内に限りません。
世界進出を拡大するために世界各地に出店しています。
すでにブラジル・カナダ・ポーランド・バンクーバー・フィンランドなど様々な地域で無印良品の良さを伝えています。
MUJI POP-UPストア基本情報
名前 | MUJI POP-UP STORE マロニエゲート銀座 |
日程 | 2018年12月12日(水)~ 2019年3月下旬 |
住所 | 東京都中央区銀座3丁目2番1号 |
フロア | マロニエゲート銀座2、1階 |
まとめ
当記事の内容をまとめます。
- 無印良品は15期連続で増収中
- 海外事業で結果を出している
- 中国の深圳、北京に続き3つめの「MUJI HOTEL銀座」が2019年4月にオープン
- 無印良品の世界フラッグシップ「無印良品 銀座」も2019年4月にオープン
- 無印良品 銀座のコンセプトは食
- MUJI HOTELのコンセプトはアンチゴージャス、アンチチープ
- ホテル内の家具や消耗品まですべて無印良品で統一されている
- ホテルの予約は公式サイトのみ
- シーズンに関係なくいつでも同じ価格
- MUJI POP-UPストアとは無印良品の商品を取り扱う店
- 基本的に短い期間にプロモーションのためにオープンする
2019年も無印良品の飛躍の年になりそうですね。
MUJIファンとしては無印良品週間や福袋、新商品に加えて新たな楽しみができましたね。
詳細が発表され次第、当サイトでもご紹介していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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